小児科医からこれだけは言わせて

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【ある小児科医の提言】口の中になにか入れて遊んでいた後に苦しそうにしてる!気管内異物についての話

こんにちは。小児科医あきらと申します。今回は気管内異物に関してご説明します。
大事なことを一番初めに記載しますのでご確認ください。
もし、子どもが何かを口に入れてその後意識がなくなり、胸とお腹の動きがなくなってしまったら
①すぐに119番通報
②心肺蘇生を開始!如何に早く蘇生を開始するかでお子さんの予後が変わります。
<方法>
胸骨圧迫 両乳首の間を胸全体の厚みの1/3程度の深さまで強く押し込み、1分間に100回のペースで繰り返します。その際、1回ずつ圧迫を完全に解除してください。
胸骨圧迫を30回行ったら
顎を指で持ち上げ、お子さんの鼻の穴を塞ぎ(つまみ)息を吹き込み2回人工呼吸を行います。 口と鼻の距離が近い場合、救護者の口全体で鼻と口を覆っても構いません。
お子さんの胸が上がっていることを確認してください。
これらを泣き出すか、救急隊到着までの間続けてください。
そのような状態ではない場合、準緊急状態として対応します。
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本稿はイラストを見せながら説明する子どもの病気とその診かた 金子堅一郎著を参考に記載しています。
 
①定義 ②原因 ③症状 ④治療
に分けてご説明します。

①定義

誤っておもちゃや食べ物を飲み込み、気管内に入ってしまったことを言います。
2歳以下が2/3を締めていて、男児に多いです。
食道に入ってしまう食道異物とは対応が異なります。
 

②原因 

3歳以下では主にピーナッツなどの豆類が多く、お菓子や雨、果物や野菜などの食べ物が原因となります。
4歳以降では葉の詰め物やおもちゃの部品など、食物以外のものが増えてきます。
 

③症状 

大きい気道内異物では食道を塞いでしまい、窒息となります。 毎年50人近くのお子さんが窒息のため命を落としている現状があります。
小さい異物では突然激しく咳き込み、息が苦しそうになり、鳴き声もか細くなります。
咳が続き、喉や胸からゼーゼーひゅーひゅーという音が聞こえたりすることがあります。
症状が落ち着いても後からゼーゼーする音が出てきたり、咳が目立ってくることもあります。
 

④治療

・喉に異物が詰まって声が出せない場合
1歳未満の乳児
①片手で体を抑え、掌で後頭部をしっかり支えます。 胸を突き上げるように胸骨を圧迫します。
②数回行ったら掌で顎をしっかり支え、もう一方の掌の付け根で背中をたたきます。
これを繰り返します。

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1歳以上の幼児
ハイムリック法を実施します。背中から両腕を回して、子供のみぞおちの下で片方の手を握りこぶしにします。
その手で腹部を上の方に圧迫して気道内に入った異物を取り除きます。
・窒息でなければそのまま救急受診をしてください。
 

最後に

まずはつまらせる可能性があるものは食べさせたり近くにおいたりしないようにしましょう。
ピーナッツは3歳をすぎるまでは与えないでください。
誤飲の可能性もあるので、小さなおもちゃなどはお子さんの周りにおいたり、与えたりしないようにしましょう。
目安としてはトイレットペーパーの芯の穴を通るものはお子さんの喉を通ります。危険です。
お子さんがなにか食べているときに驚かせたりするのもやめましょう。食事のときには食事に集中するように教育することは大事なことです。
「ながら食い」は本当に危険ですし、良いことなどないと思います。避けたほうがいいでしょう。
 
参考として、日本小児呼吸器学会ホームページで、小児の気道異物事故予防ならびに対応パンフレットがあるので、気になる方は御覧ください。
 
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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どうぞよろしくお願い申し上げます。
小児科医あきらでした。