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【ある小児科医の提言】昼夜ずっと咳が止まらない。マイコプラズマ肺炎について

 
はじめまして、小児科医あきらと申します。今回はマイコプラズマ肺炎に関してご説明します。
マイコプラズマ肺炎の特徴として、発熱と湿った咳の持続がありますが、病初期は派手な発熱があっても全身状態は比較的良好であることが多く、感冒と区別がつきにくいことがあります。
咳の症状は徐々にひどくなり、昼夜を問わず、ずっと持続する咳嗽が止まらなくなってくることが気管支喘息と異なります。
また、定形肺炎と呼ばれる一般的肺炎で処方される抗菌薬がマイコプラズマには効果が得られないため、そういった経過からもこの病気を疑って診療を進めていかなければなりません。
 
内服抗菌薬を開始してから2−3日経過して、解熱しない場合には薬剤耐性マイコプラズマ感染を考慮して、抗菌薬変更の必要があります。
 
①原因 ②症状 ③診断 ④治療 
に分けてご説明します。
 

①原因 

Mycoplasma pneumoniae感染による肺炎のことを指します。
学童期以降の肺炎ではこの疾患の感染が目立ちます。逆に言えば乳幼児の肺炎では頻度は低い疾患といえます。
 

②症状 

長引く頑固な咳が特徴です。最初に述べたように感冒と似ているため、症状が続いたり、マイコプラズマ肺炎の患者さんとの接触歴があった場合にこのタイプの肺炎を疑います。
胸部聴診で肺炎のときに聴取する雑音があれば、より強く肺炎を疑いますが、マイコプラズマ肺炎ではその雑音もはっきりしない場合があります。
 

③診断

レントゲンで肺炎像を確認した後、咽頭拭い液での検査提出を行います。医療機関によってはその場で結果を確認できる検査キットもありますが、陰性の結果だとしてもマイコプラズマ感染が否定できないため、検査期間は数日かかりますが、検査機関への検体提出をして、LAMP法というマイコプラズマDNAの検査を提出し、診断とします。
 

④治療

最初に選択する治療としてはマクロライド系と呼ばれる種類の抗菌薬が挙げられます。
薬によって治療期間も決まっているため、医師の指示通り服薬してください。内服により2-3日のうちに症状軽快しない(発熱が持続する)場合には抗菌薬の変更が必要なため、医療機関を再度受診してください。
また、マイコプラズマ肺炎の重症度が高いお子さんに対してはステロイドの使用も考慮します。

 

最後に

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どうぞよろしくお願い申し上げます。
小児科医あきらでした。