小児科医からこれだけは言わせて

写真が趣味の小児科医が小児臨床の現場のことやカメラのことを記載していく

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医療情報に関してのブログを開設してみたら、Google検索での医療情報が特別扱いされていることに気付いた話

 

軽い気持ちで始めたブログ

 小児科医となってからまだ3年と少ししか経っていない、新人にわずかに毛が生えたようなキャリアですが、小児科一般臨床について、良い師のもと、勉強させていただいています。自分の学んできたこと、経験してきたこと、疑問に感じたことや患者さんやその家族の皆さんに知っていただきたいなと思うことを発信しようと思い、2019年6月から本ブログを開設しました。

 

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- Adobe stock

 ブログ開設にあたって、患者さんの不利益があってはならないため、医療情報の取り扱いには本当に注意しなければなりませんでした。エビデンス(証拠)レベルの低い内容などは取り扱わず、統計に関しては厚生労働省や国立感染症研究所などの情報や、ガイドラインなど、一般的な内容をまとめ、慎重に記載をしています。

 

医療情報をブログで取り扱う難しさ

 医療情報の取り扱いで問題となった過去の事例を紹介します。

 WELQ事件をご存知でしょうか。2016年までWELQというDeNAが運営していた美容・健康・医療サイトがありました。その運営及びPV稼ぎの手法が非常に悪質だったのです。格安でライターを募り、誤った、あるいは歪曲された情報を、本当であるかのように発信し、検索流入からのPVを増やし、アフィリエイトで運営していたことが大きく取り沙汰され、結果的に閉鎖に至るという騒動がありました。

 

 詳細に関してはこちらまとめがわかりやすいため、ご興味があれば御覧ください。

-幻冬舎ウェブマ!WELQ問題からネット上の医療情報はどう変わったのか 

WELQ問題からネット上の医療情報はどう変わったのか | 幻冬舎ウェブマ

(参照年月日2020/02/17)

 

 確かに数年前までは疾患名でGoogle検索をかけると、アフィリエイト目的の個人ブログや医学的根拠のはっきりしないキュレーションサイトが散見されました。

しかし、その一件を経て、現在では検索ができる内容に関してGoogleは下記のように記しています。

Google で利用できる医療情報は、信頼性の高いウェブサイト、医療関係者、検索結果から得られたものです。

  • Google ではまず、信頼性の高いサイトに掲載されている医療関連の情報をウェブ全体から検出し、分析します。
  • 次に、医師チームがその情報を慎重に確認し、質の高い情報にします。認可を受けたメディカル イラストレーターが画像を作成します。

 

support.google.com

 (参照年月日2020/2/17)

 

 このように、現在のGoogleで医療情報にアクセスしようとすると、ブログやキュレーションサイトは検索上位にみられず、厚生労働省や感染症研究センターのサイトや、製薬会社の情報サイト、直近の大手誌のニュースや、フリーアクセスの学術論文などに直接アクセス可能となっています。

 

 ブログを始めた当初はGoogleからの流入で沢山の人に見てもらえたらいいな、と安易に考えていました。しかし、症候や病気について検索している方は、より切羽詰まった、つまりは症状や病気に罹患して困っている人なわけで、そういった方たちにとって信頼度の高い間違いの少ない情報にアクセスできることがより大事となると考えられます。ブログ記事だけをみて「理解した気分」になってしまってはいけないな、と深く反省しました。

 

 以降、ブログでは外来や病棟で患者さんに説明するように、一般的内容に関して、信頼度高い論文や、教科書などから読んでくださっている人に有用となるような情報を誤解の内容にピックアップすることを意識してブログを継続しています。医学的知識がない方にわかるように説明する能力は医師にとって必要な能力であると考え、ブログを継続しています。

最後に

 今後も診療をしていく中で調べた情報や、学んだことの中で患者さん本人や保護者の方にとって有用となる情報を共有していきたいと思っています。しかし、一番信頼しなければならないのは、患者さんを直接診察している担当医、かかりつけ医であることに変わりありません。少しでも不安に思うことあれば、かかりつけ医を受診したり、入院中であれば担当医に不安に思っていること、わからないことは相談するようにして下さい。

 もしよければ今後も記事を読んでいただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいいたします。